Thursday, August 20, 2015

ケベックの不思議な英語

フランス語学習がひと段落ついたので、今まで抑制していた英語をしゃべりまくっています。





すると、当たり前なんですが、以前はスッとでてきていたフレーズもフランス語で出てこなくなってしまいました。
そしてケベコワよりもフランス人の友達が多い私は、フランス人ばっかりの集まりに呼ばれることもしばしばあるのですが、ここ最近の会話が非常にお粗末なことに。
リスニングはまだできているので常に聞き役に回って相槌だけいれて・・・・たまにめちゃくちゃなフランス語炸裂させたり。

「おらら〜Ayaどうしちゃったの???」

「さてはフランス語さぼって英語ばっかりしゃべってるでしょ??」

あは〜わかります〜?よね・・・。汗

これはいけない!!!と、焦って最近またフランス語の勉強を再開し始めました。
まずは忘れてしまった文法の復習から!
てかまじ忘れるの早すぎだろ自分!!付け焼刃にもほどがあるぜ。

ふ〜喝をいれたところで、ケベコワの話す面白い英語を聞いてください。


その前にケベコワの種類について説明しなくてはなりません。


ケベコワはざっくり分けて3種類。

1.フランコフォン
2.アングロフォン
3.その他


1のフランコフォン(francophone)とは、「フランス語を話す人」や「フランス語圏の」という意味ですが、ケベックでは狭義で「カナダ植民地時代に入植してきたフランス人を祖先に持つ人」を指します。なのでここで書くフランコフォンとは、フランス人やフランス語圏からの移民のことではありません。

2のアングロフォン(anglophone)も、ケベックでは単に「英語を話す人」ではなく、「入植してきたイギリス人を祖先に持つ人」という意味で使います。
けれど、学校などをさして、「あの大学はアングロフォンの大学だ」=「あの大学は英語で授業がある」という本来のフランス語の意味でも使います。

フランコフォンとアングロフォンという言葉は、人に対して使う場合に、よく狭義での使われ方をするようです。

3は ケベック生まれの人で1と2に当てはまらない人。例えば移民の2世3世、その子孫たちです。出身はケベックだけど、イギリス人もフランス人も祖先に持たない人たち。代表的なところでいうと、ユダヤ人や華人かな。


私は現在フランコフォン2人とルームシェア中。
7月下旬までフランス人も2人いたのですが、彼らはモントリオールでの半年のインターン経験を終えてフランスに帰国してしまったので〜す。
私のフランス語力ががっくし落ちたのはこの2人の帰国も関係していると思います。
それまでフランス語中心だった家が、英語になってしまったんです。
バイリンガルのケベコワにとったら、変なフランス語で話されるよりも英語で話したほうがストレスフリーだそうで・・・・。
(そう言われてしまってなにも言い返せない)

でもね、悔し紛れにこれだけ言わせてください。

フランコフォンの話す英語ってちょっと変なんです。


フランコフォンのルームメイト2人と私でリビングでそれぞれくつろいでいた時のこと。

1人が 

"Sorry but I am WILD today, I don't feel like talking" 

と口を開きました。


それを聞いたわたしは

「今日、わたしは野性的だから話したくない」 ってどういう状態にあるんだこの人?

とハテナマークを頭に浮かべていました。


するともう一人のルームメイトが説明してくれました。

「wildをフランス語にするとsauvage。
I am wild = Je suis sauvageで
人と関わりたい気分じゃないって意味だよ」


へ〜〜〜〜〜!
日本語にもなってるソバージュは、本来フランス語で「野性的」って意味があることはし知ってたけど、「非社交的」って使い方もあるのね〜。

初めからそのこと知ってたらI am wildって言われてもピンときたかもしれないけど・・・・・てかそれ直訳しすぎやろ。

他にも電気を消すことをturn offではなくcloseといったり、英語の動詞をフランス語での意味のまま使用するのはケベックあるある。



そして、その逆もまた然り・・・・・ケベックのフランス語は英語化、anglicisme があります。これは英語のフレーズをそのままフランス語に直訳したような言葉です。
(例えばBon matin!は英語のgood morningを直訳したものですが、ケベックで使えてもフランスでは正しい言葉として認識されません。)


わたしもそのうちフランコフォンたちのような英語を話しだすんだろうか・・・・・。




図書館に行く途中によその家の庭に咲いてたコスモスとはちぶんぶん。








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