去年11月に、Quebec-selected skilled worker の枠で申請したカナダ永住権。
オンラインで随時状況が確認できるようになっていて、審査に進捗があるとメールで通知が届きます。
これによると、"Estimated completion date: July 28, 2020"になっています。
何事もなければ2020年7月ごろに審査が終わるということでしょうかね。
カナダに移民できることになったとして、その頃の私はどんな決断を下すのでしょうか。
本当に一人でカナダに移住してしまうのか。
自分の人生だけど、道がなかなか定まらない。けれどワクワクする。
それって非常に幸運なことなんでしょうね。
上野千鶴子さんの東大入学式での祝辞を読んで、私も少し語りたくなりました。
本当に、努力だけでは抗えない絶対的な運というものがあります。
生まれる時代も、国も、両親も、性別だって選べません。
日本という先進国に生まれたこと、様々な生き方ができるこの時代に生まれたこと、私を支援してくれた両親、友人。。。
私は頑張ってないわけじゃないけど、楽もいっぱいしてきた。
それでいて、今、特に不満のない環境に身をおいている。
(リーマンショックはもろに就活に影響受けましたが)
私はカナダでカレッジに通っている3年間、とある田舎の町に下宿していました。
平屋だったんですが、背の高いポプラの木が何本もある公園のような広い庭があって、その庭は中型のボートも通れるぐらい幅のある川と接していました。
川からはビーバーやカナダグースなどが上ってくることもありました。
その下宿先で、私は、それまでの19年と半年の生き方、考え方をガツンと変える人物に出会いました。
その人は、私より2歳年上で、同じカレッジで学んでいた男子学生。
そして、スーダンからの難民でした。
彼の話から推測するに、生まれは現在の南スーダン。
彼は6歳の時に母親や他の兄弟姉妹と離れ離れになり、以来、4歳上のお兄さんと2人きりで難民キャンプで暮らしていました。(当時10歳のお兄さんが面倒をみていたということです!)
そして15歳の時、慈善団体の助けによりお兄さんと一緒に難民としてカナダへやってきたのです。カナダに来るまで靴を履いたことがなかったそうです。
1セメスター=4ヶ月間同じ家で暮らしていたので朝晩様々な話をしましたが、なんて貴重な経験をしたのだろうといまでも思います。
彼は想像を絶する苦労をしてきているのに、アフリカでの日々を笑って話すんですよ。
彼の話を聞くたびに、自分のちっぽけな悩みが吹き飛んだものでした。
日本で生まれ育った甘々な私にとって、人生観を変えてしまった4ヶ月と言っても過言ではありません。
恵まれた環境にいる。
チャンスがある。
なら怖がらないで、守りに入らないで、まずやってみよう。
失うものがあっても、それより得られる経験が大きければ多少のことは大丈夫と思えます。
元難民だった彼も、カナダの市民権を取り、自分の会社を立ち上げ(!)、ガールフレンドとの間に可愛い赤ちゃんに恵まれ、今年の夏に結婚式をあげます。
残念ながら出席はできないのですが、日本の妹として心から祝福を送りたいと思います。