Sunday, January 8, 2017

避けては通れない?ロマの洗礼を受けた二日目 -パリ旅②

二日目。

一人で目覚めるパリの朝。
(言ってみたかっただけ)

人の家泊めてもらっててなんやけど、アパルトマンは驚きの狭さです。
トイレは共同。

家賃9ユーロでこれとは・・・・
パリの物価恐るべし。
(ちなみに、友人宅は8区と17区あたり。)


正午、友人Kが帰宅。
マルタで飛行機に乗り遅れてしまい、
次の便はビジネスシートしか空きがなかったが、
どうしてもパリにこの日に帰りたかったため
泣く泣くその高い航空券を買ったらしい。
御愁傷様である。
(Kはよく飛行機や列車に乗り遅れる。)

再会の挨拶もそこそこに、Kを家に残し
凱旋門まで歩いてみることにしました。

10分で凱旋門に到着。





そこからシャンゼリゼ通りに入った瞬間、
ロマっぽい風貌の少女に話しかけられました。

少女「英語話せますか?」

私「え?私?はい、まあ。。。」

少女「署名活動(petition)にご協力お願いしたいのですが」

そう言って、ダンボールを切りとったような台紙を目の前に出されました。
台紙の上には、すでに何人かの署名が書かれた用紙がのせてあります。

その空いている欄を指して、「ここにあなたの名前を書いてください。」と言うのです。


周りを見渡すと、他にも同じように紙をもった少女が観光客と思わしきひとに話しかけていました。

これは怪しいな〜。とは思いましたよ。

しかし、相手は15歳ぐらいの少女。

もしかしたら学校のボランティア活動の一環かも?
(カナダの高校生は、卒業必須単位の中にボランティア活動がある。フランスはどうか知らないが。)
ロマっぽいからといって、ロマじゃなかったら?
詐欺じゃなくて本当のチャリティ活動だったら?

と、考えてしまった私、相手をしてしまったんですね。

私「これは何の署名活動なんですか?」

少女「イタリアの孤児院にいる恵まれない子どもたちのためのものです。ほら、見てください。今日だけでも、いろんな国の方が署名してくださってるんです」

そう言って見せてきた欄には、ChinaとかUSAとか、署名した人の出身地がかかれていました。

私「そのイタリアの孤児院の情報は、どうやって知れますか?孤児院の名前は?」

少女「それならここに。」

みると、かなり質の悪いコピーで、孤児院の名前と住所、電話番号が。。。
(後でわかったのですが、詐欺のために、実在する孤児院の名前を無断で使ってるだけらしい)

私「(怪しみながらも)ふーん。じゃあいいですよ。」

少女「それではここに名前を書いてください」

名前を書く。

少女「こちらに、日付と、出身国を」

日付と、出身国を書く。

少女「そして、こちらに募金額を書いてください」

私「募金額ですって?(petitionちゃうんかーい)あー・・・残念ながらユーロ持ってないんですよ(これは本当。まだ換金する前だった)」

少女「他の通貨でも結構ですよ!」

このへんからかなり怪しいと思ったけど、逃げられそうになかったので
これは逃げられんなと思い、5ドル紙幣(カナダドル)を渡す。

少女「すみません、10ドルからしか受け付けてないんです!」

私「(がめつすぎやろ) 持ち合わせ5ドルしかないんで・・・・(嘘。もっと持ってた)」

少女「では5ドルで結構ですよ!どうもありがとう。(なんども投げキッス)」

これでやっと解放してもらえました。
私が去ったあと、すぐさま寄ってきた他の子に、5ドル紙幣をひらひらと見せていたのを横目にみて、いろいろと悲しくなってしまい、シャンゼリゼから外れることに。

騙された悔しさと、子どもが詐欺をしてお金を稼がなければならない現実。

彼女たちもまだ未成年やし、孤児院に募金したのと結果は変わらないかもしれない。

5カナダドルなんて、日本円で400円ぐらいのものやし。ユーロでゆったら3ユーロぐらい。

ぜんぜん大したことない金額。

パリでコーヒーも買えるかあやしいくらい。

みんなが毎日カフェで飲み物買うお金を募金に使ったら、こういう子はいなくなるんやろか。

いろいろ考えてしまった。







そのあと、見つけたお茶屋さんですぐお茶を買う私っていうね・・・・・。(上の写真)
偽善者です。
お茶は、お茶にだけは、惜しみなくお金使えます。


家にもどって、Kにシャンゼリゼで起こった話をしたら、大笑いされました。

K「まあ、私もパリにきたばっかりの頃、まったく同じ詐欺に引っかかったんだけどね。」




夜は、Kと一緒にマレ地区にあるビーガンレストラン、Potager du Maraisで食事。




美味しかった!!

Kはウェイターに電話番号を聞かれていました。
(パリではよくあるらしい。Kはパリジャンにモテモテ)




そういえば、街を歩いていて、こういう場面によく出くわしました。
(したの写真)



水が、道路の脇から溢れ出ている風景。

パリはどこもかしこも下水壊れとんのか?と思っていたら、理由がありました。

ネットで調べたところ、こうすることによって、
道路上のゴミを水で洗い流しているらしいです。

そのゴミは最終的に排水溝に流れるんだろうけど。
下水処理機関に負担がかかりそう〜。

まあ、私が行った場所は、噂ほど汚くはなかったですよ。

犬の落し物はたしかに目につきましたが。